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九.自分の神社

一般的には、人は亡くなると、天国とか地獄に行くと言いますが、本当はどうなるのでしょう?
お葬式の後のお坊さんの講和の中で
「人は亡くなると、初七日、四十九日、百日と裁きを受け、生きているうちに起こした悪行などを清算して成仏をされます・・・」
などと聞いたことはありませんか?
これは、仏教の教えなのですべてが正しいかどうかは別にして、人は亡くなると、供養をして成仏をするまでに、様々な過程を経るというのはその通りだと思います。
ただ、輪廻転生という言葉があります。人は成仏した後に、次に生まれ変わるための修行が待っていると考えてください。
では何をするのか?
これは、私の考えですが、先ほど背後霊のことを書きましたが、日本全国には、約八万の神社があるといわれています。亡くなって成仏された後に、この神社のどこかに配属されます。そして、その神社で修行をしながら生まれ変わるときを待っていると思います。
または、守るべき子孫がいる場合に、その分身が背後霊として子孫を守っていることも修行だと考えてください。

ただ、その振り分けがどのように決まるのかは、私にも分かりません。お越しになった方の神社を調べてみると、その方の性格が、その神社で祭られている神様の性質に似ている場合が多いですね。

「自分の神社がどこにあるのか?」
は、その人の背後霊に聞かなければわかりませんが、ご出身や住まいのあった場所などはまず関係ないと考えてください。
ちなみに、私の神社は、宮崎県出身であるにもかかわらず、石川県です。
また、最初に調べた神社が、宮司さんもいないし、お守りもお札もないような小さな神社の方がいますが、その場合、数年後に神社が変わる可能性もあります。
実は、私の最初の神社も、宮司さんはいましたが、お守りはないといわれ、お札は、五日ぐらい時間があれば用意するといわれました。
神社は変わる可能性がありますからね。
ただ、これが、「いつ変わるのか?」「なぜ変わるのか?」は、私にも見当がつきません。

とりあえず、自分の神社が分かったら訪ねてみることをお勧めします。
何か変化が合ったという話は、私のところでもたくさんいただいておりますし、そうでなくても気持ちが落ち着いてくるはずですよ。

ここで神社についてよくある質問です。

神社のお参りの仕方を教えてください

神社に行く前に、ワンカップで良いので日本酒を用意してください。
神社に着くと、色々な入り口がある場合が多いのですが、なるべく参道を歩きましょうね。鳥居に着いたら鳥居をくぐる前に一礼をしてから本殿に向かいます。
手を洗い、うがいをして清めることも忘れずに行いましょうね。

本殿に着いたらまず一礼をしてください。
お賽銭は、どちらでもかまいませんが、持って行ったワンカップの蓋を開けて、お賽銭箱の辺りか、他の方が邪魔にならない場所においてください。

その後、その神社のお参りの仕方が書かれている場合もありますが、全国的には、二礼二拍手をしてお願い事をした後に、一礼です。

もちろん自分の背後霊の修行されている神社に来たのですから、思ったことはお願いしてくださいね。

それが終わりましたら、社務所でお守りやお札を求めてください。それから買ったお守りとお札を持ち、本殿の屋根の見える位置まで下がって屋根にそのお守りとお札を向けて
「ここにお入りいただいて私をお守りください」
とお願いしてください。
それでほぼ終了です。参道を出るときにも軽く頭を下げましょうね。

よく皆さんに聞かれますが、神社でお酒を置くことは、何の問題もありませんからね。そのまま置いてこられても大丈夫ですからね。

自分の神社に行ったときに気をつけることとして、神社には、摂社といって境内の中に幾つか他の神様をお祭りしているところがありますが、ここにはあまり手を合わされないようにお願いいたします。
すべての摂社に、神様がいるとは限りませんし、扉が締めっぱなしの社には、もしかしたら霊がいるかもしれませんからね。

これは、余談になるかもしれませんが、神社をお参りするときに、ひとつだけ覚えていたほうが得をすることを書きましょう。

神社をお参りするときは、先ほども書いたように二礼ニ拍手一礼という基本的なお参りの仕方がありますが、この二礼ニ拍手の後にお願いをする前に、簡単な祝詞がありますのでそれを暗記されて心の中でもいいので読まれることをするともっと良いと思いますよ。

ただ、ここで私が紹介する祝詞は、いつも私が使っているもので、神社によっては多少違いますので、もし神社で祝詞の本を売っていたら確認してみてくださいね。

なお、真ん中に書いてあるのが原文で、上側の読み仮名は昔風の読み方で、下は普通に読むときの読み仮名です。
中々、暗記は難しいのですが覚えておくと何かのときに使えますからね。

祓祝詞はらへことばはらいことば

高天原たかまのはら神留坐かむづまります  神漏岐かむろぎ神漏美かむろみ命似みこともちたかまのはらにかむずまります かむろぎかむろみのみこともちて

皇御祖神伊邪那岐命すめみおやかむいざなぎのみこと  筑紫日向之橘小門之阿波岐原つくしのひむかのおどのあはぎはらすめみおやかむいざなぎのみこと つくしのひむかのおどのあはぎはらに

身篠祓みそぎはらたまとき生坐あれませ祓戸之大神等はらえどのおおかみたち みそぎはらいたまうときにあれませるはらえどのおおかみたち

諸褐事罪穢もろもろのまがごとつみけがれを 祓給はらへたま清給きよめたまへとまをことよしもろもろのまがごとつみけがれを はらいたまへきよめたまへとまもすことのよしを

天津神国津神あまつかみくにつかみ八百萬神等共やほとろずのかみたちとともに  あめ斑駒ふちこま耳振立みみふりたあまつかみくにつかみやおよろずのかみたちとともに あめのふちこまのみみふりたてて

所聞食きこしめせと  かしこかしこみもまをきこしめせと かしこみかしこみをまもす

自分の神社には、毎年行かなければならないのですか?

基本的には、行けるときにいけば毎年行く必要はないと思います。
近所ならいつでも行くことはできると思いますが、遠く離れた所だと中々難しいものがありますからね。
自分の神社に行くのは、時期や方位も関係ありませんので、時間に余裕のあるときや気が向いたときに出かけてください。
毎年いけなくても、お持ちになったお守りやお札は、次に行く時まで有効です。
もしも近所に同系列の神社があればそこに出向くことは良いと思いますよ。

宮司さんもいないしお守りもないのですがどうしたら良いですか?

まず、自分の神社をお聞きになった後に、必ずネットや本などで調べてくださいね。
私が持っている資料が古いこともありますが、現在、宮司さんの数も少なく、過疎化などの影響で神社が統合されていたり、一人の宮司さんが何件もの神社を掛け持ちしていたりしている場合があります。または、宮司さんは、いらっしゃらずに自治会が管理している場合があります。
大きな神社は別ですが、行く前に地元の役所や、観光課に必ず問い合わせをして、確認してから出かけたほうが良いみたいです。
小さな神社でお守りなどはお祭りのときにしか用意してないところもあるようです。

代理でお守りなどをもらってきても良いですか?

自分の神社が、必ずしも近くだとは限りませんし、ご両親や祖父母の方の場合、問題があって動きが取れない方もおられますので、仕方ないこともあると思います。

ご本人が神社に参られなかったとしても、別に悪い影響が出るわけではありませんので、基本的にはかまわないと思います。
できれば、ご本人が出かけるのが正しいでしょうね。

お祓い受けたほうが良いですか?

これはご自分が望めばしてください。必ずしもしなければならないことではないと思いますよ。
お祓いを受けなくても、そこに行くことがとても重要なことだし、それだけで先祖も歓迎してくれることだと思います。
ただ、時期的に厄払いや、店舗や会社などのオープン前なら、是非受けておくべきだとは思いますね。

御参りする時間帯はありますか?

できれば、東の空に太陽がある時間帯でお願いします。
日が翳ってしまうと、神社の境内には、霊が出てくる場合が多いので、暗い神社にはお出かけにならないようにお願いします。
早朝に行くと宮司さんのお勤めというか、朝の儀式を行っている神社もありますので感動するものが見られることもありますよ。

自分の神社以外にも行っても構いませんか?

神社を尋ねることが悪いとは言いませんが、気をつけて行ったほうが良い場合もあります。
まめにお参りしても構わない神社が氏神さまです。
氏神様とは、ご自分がお住まいになっているところや店舗や会社があるところに一番近い神社を言います。その地域を守っている神社だと考えてください。
氏神様を参るときには、
「この土地に住まわせていただいてありがとうございます」
「この土地で仕事をさせていただいてありがとうございます」
の感謝を込めてお参りされるといいでしょうね。

他の神社に関しては、行かれる日が自分の吉方位にある神社であれば手を合わせても構わないと思いますが、そうでない場合には、なるべくお参りされないほうが良いかと思います。
もし、団体の旅行とかで行かなければならない場合には、手を合わせないほうが良いかと思いますよ。

また、神社には、本殿以外に摂社と呼ばれて境内に摂社があったりしますが、扉が閉まりっぱなしのものや、きれいにしていないもの、またお稲荷さんなどには、あまり手を合わせないほうがよいようですね。

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