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三.霊系(相性)

耳慣れない言葉ですが簡単に言うと遺伝的なこと、相性的なことの二つがあります。
これを知っておくと、親子関係や人間関係がよく理解できるようになりますよ。
また自分のことと当てはめて考えてください。

1.先祖からの霊系

これは、遺伝子のようなものです。
良く似た親子だという言葉があります。
容姿ではなく性格のことです。
子供は、生まれながらにして。父親か母親の性格のどちらかを必ず受け継いでいきますよね。

詳しく説明しますね。

よく、自分の思うようにならない子供を見て親御さんの口から良く出る言葉があります。
「自分の子供なのに・・・。」
「兄弟、姉妹同じように育てたのに、なぜこの子は違うの?」

特に母親は、自分の生んだ子を分け隔てなく同じように育てる努力をします。

何人かお子さんがいると同じように育てたはずなのにとても理解できない行動や言動をするお子さんがいませんか?
それはほとんどの場合がご主人の霊系だと考えてください。
霊系が同じであった場合でも、
「私は子供のときにそんなことはしなかった」
という親御さんがいらっしゃいますが、そうおっしゃる方は、ご両親や親戚の方にご自分が小さいときの状況を聞いてみてください。
勿論、時代や環境、そして男女の違いがあり、形が多少違いますが、ご自分が小さいときに、お子さんの行動と似ていることをしているはずですよ。

ここで私ごとですが、長女が小学生のときに、通信簿に「家庭でもハーモニカを練習させてください」と書いてありました。

それを見た私は、「お父さんは、ハーモニカは、上手だったのにもっとがんばれ」という言葉をかけました。

たまたま、その年の夏休みに実家に帰り、たんすを整理していたところ私の小学校の通信簿が出てきました。
開いてみると私は、愕然として恥ずかしくなりました、私の通信簿にも「家庭でハーモニカをもっと練習させてください」と書かれていたのです。
穴があったら入りたい気分でした。人の思い込みとは怖いものです。

また、長子なのに親の跡を継がない場合や実家を離れてしまいお墓を守らないなどは、お母さんの霊系だと考えてよいのですね。ご主人が養子の場合には、逆だと考えてください。

母子家庭で、お子さんとうまくいかない場合やお子さんがグレてしまう場合なども霊系違いだと考えてください。そういう場合には、その子を早く独立させてしまうとか、苦しいことですが、大変なのを承知で引き取らないことですね。
自分と霊系の違うお子さんを引き取って育てるには、友達の感覚で育てていくのが理想ですね。 これは、基本的には、母子家庭でなくても同じことです。

2.価値観の霊系

基本的に、相性だと考えてください。

友人、恋人、夫婦などの人間関係の中で価値観や相性が良い悪いという会話をしたことがあるかと思います。
相性とは、同じものを見て美しいというのではなく、大まかに言うと、揉め事や争いごとが嫌いで、憎しみやねたみをあまり持たずに、人の悪口を言うこともあまりなく、また、他人の成功を心から喜び応援しあう人たちと、まったくそうでない方のグループに分かれると思います。 すべてが当てはまるとは限りませんがどこかで感じたことがあるはずです。

恋人のことで、よく受ける相談です。
「彼(彼女)との、少し考え方が違うと思うことが良くあるのですが相性は、どうでしょうか?」
よく考えてください。

お互いの良いところ悪いところを百パーセントとは無理ですが、半分くらいは理解できていますか?

思ったことを言い合える関係であれば、まずうまくいくと思います。
そうでない場合、まず難しいと考えてください。

男女の恋愛とは、面白いもので、好きになった時点で嫌われたくない作用が働きます。

そうすると、言いたいことが言えなくなってしまうことや、私が我慢すれば大丈夫ということになりがちです。

また、よく女性の口から耳にする話ですが、 「結婚して私が一緒にいたら彼は、変わってくれると思います」 と言う女性がいますが、これは、僕の中では「馬鹿な母性本能」と言っています。
結婚した相手の性格は、その本人が、気づかずに何も行動しなければ変わることはありえません。本当に変わるのであれば、その前の恋愛中に変えられるはずです。

また、恋愛に限らないことですが、 「初対面の時は、とっても嫌だと思ったのですが話をしてみたらとってもいい人でした」 というお話もよく耳にしますし、ご自分でも経験はありませんか?
これは、全てとは言えませんが、余程でない限り長いお付き合いにはならないと思います。

どうですか?ご自分やご自分の周りのことを冷静に見てみると、面白い発見があると思いますよ。

霊系に関しては、ここで述べたことに当てはまらないことや、そのときの相手の感情によっては、受け止め方が違うこともありますが、基本的には間違っていないと思いますよ。

余談ですが、夫婦仲や兄弟仲、親子関係が悪い場合は、霊系違いだと考えてください。
また、時々、言われることがあります。

「こんなにぶつかるのに霊系が一緒のはずがないです」

これは性格上の問題で、お互いに自分を主張していて譲らない、でも、傍から見ていたら、同じ事を言い合っている場合が多く、性格が同じすぎてうまくいかない場合もありますので、霊系とは別な話ですからご心配なく。

「霊系を変えることができますか?」

これはよくある質問です。

自分が生きていく中で、自分の価値観を高めていくのはそんなに難しいことではないと思いますが、根本的なものは中々変えることができないのが正しいと思います。

ただ、「徳を積む」という言葉がありますが、生き方の間違えに気がついて生き方を改めたり、都会ではあまり見られなくなりましたが、人助けをすることや、ボランティアをしたり、些細なことかもしれませんが、道端に落ちているごみを拾ったりすることでご子孫の霊系をあげることは可能だと思います。
 また、亡くなったときのお坊さんの講和にもありますが、成仏されるまでの過去の清算という審議の中できっと良い結果が出るとも思います。

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