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十三.余談

ここでは、皆さんがよく聞くお化けのお話や、自分自身が経験した霊体験をお話していきますね。

学校の怪談

よく聞く話ですが、なぜ学校で怪談話が出るかご存知ですか?

学校の前身は、寺子屋と言いました。
江戸時代までは、主にお寺などが村や町の子供たちを集めて、教育をしていたのは皆さんご存知ですよね。
明治時代になり、学校制度が出来ると、それまで地域にたくさんあった大小の寺子屋は、いくつかをまとめる形で学校になりました。
学校になった寺子屋は、規模が大きくなるにつれ、敷地を広げる必要性が出てきました。つまりその中心となっていたお寺の敷地内で広げなければいけなくなったということですね。

では、どこを削って広げていったのでしょうか? もちろん、仏閣を削ったところもあると思いますし、移動を余儀なくされたところもあると思いますが、お寺の建物を壊すわけにはいきませんから、広い庭であったり、荒れていたお墓だったりしたのではないでしょうか?
つまり、もともとは、お墓の上に立っている学校が多いのではないでしょうか?

お墓も、当時は現在のようにしっかり区画して、墓石を建てたものばかりでは無かったでしょうし、土葬であったり、無縁仏になっていたものが壊されたり、下手をしたら、まとめて遺体を埋めて供養塔になっていたものもあった可能性は充分あると思います。
そんなところに建っている学校では、怪談話があっても決して不思議ではありませんね。
特に水周り、トイレなどは、その話の対象になりますね。
でも、これを読んで、お子さんを脅かさないようにしてくださいね。

霊の多い場所

先ほども少しだけ書きましたが、具体的に書いてみますね。

世界中どこの国でもそうですが、長い歴史の中で、戦争、天災、虐殺、または、処刑場跡、病院跡など、多くの方が亡くなられた場所は数多くありますよね。
これらの場所は、一瞬にして亡くなってしまって、自分が死んでいると言う意識が無い浮遊霊や、死にたくなかったのに殺されてしまった怨念霊、そして亡くなってもその土地を離れたくない地縛霊などがたくさん居ますね。
よく耳にするように、いろいろな形で目撃され、また心霊写真と言う形で出てきていますね。
私も、色々な場所のお祓いを頼まれるケースが多くあります。
頼まれたからには、お祓いに行きますが、決して気持ちの良いものではありませんね。

このような場所にある建物は、お祓いをしないと、お店であれば、お客さんの出入りが悪く経営不振につながってしまうこともありますし、住居であれば、常にざわついている状況が起こったり、住人の方が、常に具合が悪い状況が起きたりとか言う現象が起きていますね。

皆さんも、旅行先や出張先などで眠れないことや具合が悪くなること、更には、霊的現象に遭遇するという経験をしたことや、そのような話を聞いたことがありませんか?

このような場所は、幽霊話はたくさんありますね。
よく心霊スポットなどといって、肝試しなどをされた経験は、若いときには、大なり小なりあるかと思いますが、このような場所に興味本位で近づくことは、避けたほうが良いかと思いますよ。
霊が怖くないのと、取り憑かれるのはまったく関係ないことですからね。

事故の多い場所なども、そういう因縁めいていた場所であったりしますが、事故の場合には、即死という突然死があることを忘れてはいけません。
事故に遭ってそこに地縛霊として残ったものが、新たな事故を引き起こすことが多いみたいですね。

私は、以前に美容師をやっていたときに、神奈川から東京まで通っていました。
通うその幹線道路上で、暴走族同士の喧嘩があって、一人の少年が、ある交差点で殺されてしまったそうです。

それ以来、以前からも事故の多い交差点でしたが、さらに頻繁に事故が起こるようになりました。
あるとき、事故渋滞にいらいらしていた私は、渋滞の中道路わきに目をやると、お花を目にしました。
「ここは事件があった場所か?」
と思ったのですが、嫌な感じがして、手を合わせてみると、そこには真新しい少年の霊を感じました。

その後事件の新聞を捜し、少年の名前を確認した私は、休日にその場所に出向き供養をしました。

それ以来、事故は極端に減ったのを覚えています。

今、お茶を飲んでいたおじいさんは?

以前、山梨方面に出張に行きました。夜になって、お腹も空いたので、国道沿いの和食のファミリーレストランに、二人で入ることにしました。中に入ると私は「喫煙席でお願いします」と言い、こちらですと通されました。
喫煙スペースは、車を停めた駐車場側でした。
先ほど車を止めて、外から店内を見回したときに、窓際には四席あり、飛び飛びでカップルと、年配の男性が座っているのを確認していました。

ところがお店のスタッフに通されたのは、先ほど年配の男性がお茶を飲みながらタバコを吸っているその席だったのです。
「あれ?」
と思い、少しためらいましたが、私はその年配の方が座っていた席に、一緒にいた方はその前に座りました。
駐車場に車を停めて入店するまでに、お客さんが出て行かれた形跡はまったく無く、何だか変な感じを覚えましたが、やはり、霊はそれらしい格好をしているのではなく、普通の人の姿で見えているのだと実感しました。

私が不思議な顔をしていると、一緒にいた方が
「どうかしましたか?」
とたずねてきました。
「いや、何でもないのですが、何か感じませんか?」
と聞きなおすと
「いや、何も感じませんよ」
今、私が見たことを話すとびっくりされていたようです。

たぶん、そのおじいさんが見えていたのは、私だけだったのでしょうね。

僕の車にぶつかった女性は?

横浜の事務所近くのコイン駐車場に車を止めるときのことです。いつも止めている裏通りの駐車場でなく、割と広い通り沿いの駐車場でした。
もちろん、後ろには誰もいないことを確実に確認して、バックで駐車場の空きスペースに車を半分くらい入れた瞬間に、誰も映っていなかったバックミラーに、急に女性が現れたのですが勢いもあり、間にあわずに撥ねてしまいました。

あわてて、車から降りて女性を確認しましたが、不思議なことに誰もいませんでした。
「あれ?」
という感じでしたが、よく考えてみると、ぶつかった衝撃はまったくなかったですね。

人を撥ねたわけではないので、胸をなでおろしましたが、霊を撥ねたのは、何だか嫌な感じが残ってしまいました。

私は通常、霊を見るようなことはないと思っていたのですが、考えてみると普段から、霊と思えてないだけで、色々な霊と遭遇していることが多いのだなと思いました。

私は、普段から鑑定しようと思わなければ、人のことを見ることはできません。まして、今まで映像として霊を見た記憶は、ほとんどありませんでした。
もちろん、金縛りにあったりしたときには、相手が何であるのかを確認するまでは、金縛りを解くことはありませんが、その霊を今回の二つの事例のように見たことはありませんでした。
ちなみにこの仕事に関係するようになってからあった金縛りで確認した霊は、 足元から布団を踏みつけて上がってきた、袴をはいた侍の霊。
ベットの頭側、壁の部分から首だけ出していた男の霊。
子供と手をつないで遊んでいる夢を見ているときに、目を覚ますと本当に手をつないでいた男の子の霊などですね。

私の考えるご利益のある神社

人は、神社にお参りするときに、見返りとは言いませんが、必ずお願い事をしますね。これを一般的には、ご利益といっています。
このご利益があるかないかは、お宮参り・七五三・受験・成人式・縁結び・縁切り・結婚・新築・事業など様々ですね。
では、どこに行ったらよいのか?ということになると、氏神様であったり、有名な神社だったり、それなりに昔からご利益があるといわれている神社にお参りに行かれると思います。
基本的にはご自分の神社にお参りするのが一番ですが、ここでは日本各地にある、その筋の神社と、神様の得意分野を紹介してみますね。

南宮大社(なんぐうたいしゃ)-岐阜県垂井町-
金華山神社(きんかさんじんじゃ)-宮城県牡鹿町-

金山昆古神(かなやまひこのかみ)

一般的には、金山彦(かなやまひこ)として浸透しています。
元々は、鉱山関係の神様として崇められていますが、お金、つまり金に関する神様です。
私の考えですが、商売繁盛で皆さんがお参りするのは、○○稲荷が多いと思いますが、稲荷神社とは、そもそも町で暴れて商売の邪魔をしていた霊(いなり)を暴れないように、神社で祭ったり、封印したりするためにできた神社だと考えています。

稲荷神社をお参りすることがいけないことだとは思いませんが、最初から商売繁盛ということで金運を手にいれるならば、金山彦に手を合わせたほうが良いですよ。

余談ですが、稲荷神社に行かれたときは、境内をあまり歩き回らないほうがよいみたいです。

白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)-石川県白山市鶴来町-

白山比咩大神(しらやまひめおおみかみ)

別名を菊理媛神(きくりひめのかみ・くくりひめ)といいます。

一般的には、あまり知られていない神様ですが、白山神社は全国で五百ほどあるはずなので、知っている方もたくさんいると思います。
もともと、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)が結婚する前にある争いをしたときに二人の言い分を聞いて和解をさせたことが神話でも知られています。
そこから縁結びの神として多く知られるようになったそうです。
全国に、色々な縁結びの神社があると思いますが私は、白山神社が一番良いかなと思っています。

余談ですが、一般に縁結びの神社は、縁切りの神社でもありますからね。
ちなみに、白山比咩神社は、私の神社でもありますよ。

西宮神社(にしのみやじんじゃ)-兵庫県西宮市-

蛭子神(ひるこのかみ)

一般的には、えびすさんと呼ばれています。
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)の最初の子供だといわれています。
ところが神々の作法の違いでできた子供であったことや、病弱であったため、神の子供とは認められずに、船に乗せられて海に流されてしまったようですが、強運もあってすくすく育ち、海神としてまた迎えられたという神話が残っています。
商売繁盛でも知られているえびす神社ですが、実は海の神様なのですね。
漁業をされる方、マリンスポーツをされる方、是非お参りをお勧めします。

石上神社(いそのかみじんじゃ)-奈良県天理市-

布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)

知っている方は、知っている、健康を司る日本一の神社です。
七支刀(ななつさやのたち)という、神武天皇が日向の国から大和に入って国を制定したときに使われたといわれている霊刀が発掘されたところです。
一説には、神武天皇が遠征の最中に怪我をしてここを訪れて、怪我を治療した後に、大和を制定したといわれている由緒ある神社で、一部では、日本で一番古くに天皇によって祭られた神社とも言われています。
私もあまりに自分の調子の悪いときや私自身の力だけでは足りない時、力をお借りするときに良く訪れます。

猿田彦神社(さるたひこじんじゃ)-三重県伊勢市-

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